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解説記事

イワタニサイドワインダーズ VS SRC神戸ファイニーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
イワタニサイドワインダーズ 0 7 0 6 13
SRC神戸ファイニーズ 0 17 3 7 27

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 SRC神戸が初白星 来季に繋がる会心の勝利 

 WESTのサバイバルマッチ、ファイナルラウンドは、ここまで1勝3敗のイワタニサイドワインダーズと、まだ勝ち星を挙げられないSRC神戸ファイニーズが対戦した。

  試合は土壇場でチームのまとまりを見せたSRC神戸が、試合のモメンタムを呼び込んで、27−13と逆転勝利。第2試合で内外電機マーヴィーズに敗れたアズワンブラックイーグルスを合わせて3チームが1勝4敗で並び、当該チーム間の得失点差でSRC神戸は4位でシーズンを終えた。
  敗れたイワタニの入替戦出場が決定した。

  先制点はイワタニ。イワタニがQB杉谷のパスやRB川田のランで序々に陣地を進めていく展開の中、SRC神戸が自陣25ヤード付近からのパントで、スナップのボールが乱れて後逸。イワタニはゴール前3ヤードと絶好のチャンスを得る。
 Qタイムの直後のプレー、ピッチを受けたWR西川がエンドゾーン右に駆け込んでTD。イワタニが7−0と先制する。

 しかしその直後のキックオフリターンで、SRC神戸のKR浦野が58ヤードにビッグリターン。RB草清のランでゴール前16ヤードまで迫る。イワタニディフェンスも踏ん張ってTDには至らなかったものの、K篠原のFGで3−7と反撃を開始する。
  これで流れを掴んだSRC神戸は、続くイワタニのオフェンスをDB四方がインターセプトに仕留めると、交替出場したQB荒木がRB松陰にTDパスを通し、10−7。SRC神戸が逆転する。

  さらに前半終了直前。イワタニ陣44ヤード付近でキーププレーに出たQB杉谷に、SRC神戸のDL大塚が激しいファンブルフォース。こぼれたボールをDB猪飼が拾い上げ、そのままエンドゾーンに走り込んで、TD。17−7で前半を折り返した。

 後半に入ってもSRC神戸の勢いが止まらない。自陣41ヤードからの後半最初にシリーズは、RB草清、松陰のラン、QB佐藤のパスで連続ダウン更新。K篠原のFGで3点追加。その次のシリーズでも、RB草清、古賀のランで敵陣にはいると、QB佐藤がWR藤村にパスを通し、ゴール前36ヤード。最後は、RB草清が走り抜けてTD。27−7と、試合の趨勢を決めた。

  イワタニもQB杉谷からWR板坂への56ヤードパス成功を、WR藤掛へのTDパスへと繋げるが、反撃もここまで。SRC神戸が嬉しい今季初勝利を納めた。

  「攻守ともよくまとまって頑張ってくれた」と、上気した表情で語るSRC神戸の山下ヘッドコーチ。「活躍すべき選手が活躍できた。この一つになって戦う雰囲気を、上位相手にもっと発揮したい」と、良いムードでシーズンを終えることが出来たようだ。

  一方、入替戦出場が決定したイワタニの森下監督は「前半の良いところでもっとリズムに乗らないとダメ。不用意な失点が多すぎる」と、振り返る。「あと1試合は、今季の全てを出して戦います」と、気合いを入れた。


Text by Garfy (office NEAR inc)/ Photo by Mr.Ka