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解説記事

松下電工インパルス VS アサヒ飲料チャレンジャーズ
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
松下電工インパルス 7 0 3 13 23
アサヒ飲料チャレンジャーズ 0 0 0 7 7

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 松下電工がWESTを制覇 アサヒ飲料敗退 

(C)Xリーグ広報委員会
 すでにFINAL6出場を決めている松下電工インパルスと、この試合に負けると9年ぶりにFINAL6出場を逃すアサヒ飲料チャレンジャーズが対戦した。
  これまで何度もリーグ最終戦で激しい戦いを繰り広げてきた両チーム。この試合も立ち上がりからめまぐるしい展開を見せた。

  まずチャンスをつかんだのは松下電工だ。相手パントのスナップミスから得たゴール前20ヤードからの攻撃で、QB高田のランで前進。最低でもFGの3点先取と誰もが思ったが、ここでQB高田の投じたパスをアサヒ飲料のLB河口がインターセプト。
  LB河口は約50ヤードをリターンし、逆にアサヒ飲料が敵陣35ヤードからの攻撃権を得た。

  ここでアサヒ飲料はRB中村の力強い走り、さらにQB桂と併用するQB木下のランでゴール前まで前進すると、4thダウン5ヤードでQB桂がTDパスを投じたが、今度はこれを松下電工DB富田がインターセプトし、失点のピンチを凌いだ。
 
 序盤から攻撃権が次々と変わる中、先取点を奪ったのは意外なプレーだった。
  松下電工の敵陣40ヤードからの攻撃で、今年37歳の大ベテランRBの粳田が、高田からの後ろパスを受け、そのまま走ると見せかけ縦に走るWR下川にロングパス。完全ノーマークとなったWR下川がそのボールをしっかり受けTD。
  「これまで大試合で何度か成功させてきたけど、今日のボールが最高でした」と本人が語るほど、見事なスペシャルプレーで先制した。

  第2Qは、松下電工がゴール前7ヤードまで迫る攻撃を見せたが、決め手に欠き、無得点。7−0との僅差で前半を折り返した。

  後半最初のシリーズで、松下電工は自陣49ヤードからQB高田からWR樫野のパス、RB石野の中央のランでゴール前18ヤードまで進むと、さらにRB石野のオフタックル付近へのランで前進。
  ここでパスを失敗し、RB小林のランも第1ダウンには届かず、K太田が28ヤードのFGを決め10−0とリードを広げた。

(C)Xリーグ広報委員会

 松下電工は第4Q5分13秒にもTDを奪い16−0。一方のアサヒ飲料はその直後の自陣33ヤードからの攻撃で、全てのプレーでパスを投じ、最後はWR榎へのパスでようやく7点を返すのが精一杯。
  試合終了間際にも松下電工にTDを奪われ、7−23で完敗した。

  7年連続9回目のWEST優勝を果たした松下電工の村上監督は「ディフェンスがよく頑張りました。とりあえずWESTはこれでおしまいです。ここから(FINAL6)は、違う世界のフットボールなので、1ヶ月かけてチーム作りをしてきます」と、内容の伴った結果に、まずは満足の表情を見せた。


  一方、アサヒ飲料の高橋ヘッドコーチは「内容はどうであれ、結果がこうなってしまったのは、ここまでの力しか無かったということ。この悔しさを来シーズンにつなげたい」と言葉少な。
  アサヒ飲料にとって、あまりにも早いシーズンオフとなってしまった。


Text by EDA (Kibune zinja)/ Photo by Mr.Ka