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解説記事
アサヒビール VS 関西学院大学
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
アサヒビールシルバースター 7 14 9 3 33
関西学院大学ファイターズ 0 7 7 3 17


シルバースターが攻守で圧倒!6年ぶり3度目の日本一に。
画像  1999年シーズン最後の、そして2000年最初のボウルゲームであるライスボウルが、1月3日東京ドームで行われた。
 今回は劇的な逆転勝利で東京スーパーボウルを制したアサヒビールシルバースターと、圧倒的なチーム力の差を見せつけ甲子園ボウルで法政大を一蹴した関西学院大学ファイターズが対戦。
 接戦も予想されたゲームであったが、結局シルバースターが攻守に渡って関学大を上回り、33‐17で6年ぶり3度目の日本一の栄冠を手にした。

 立ちあがりシルバースターは関学大の攻撃を1回のダウン更新でパントに追いこむと、自陣17ヤードからの攻撃で、QB金岡のスクランブルや、シーズン中から見せていた新人TE橋詰へのパスなど9プレーで敵陣14ヤードまで攻め入る。
 ここからリードオプションやRB中村のランなどを試みるが、関学大守備陣の粘りもあって4thダウン2に追いこまれる。
 FGという選択肢も考えられたこの場面で、シルバースターは敢えてRB吉岡のダイブを選択し、ダウン更新。最後はRB吉岡がダイブでボールをエンドゾーンでねじ込んでTD。7−0とシルバースターが先制に成功する。

画像  一方の関学大は、試合の立ちあがりから反則などのミスが重なって、リズムに乗り切れない様子。第2Qに入った直後には、シルバースターQB金岡が放ったパスをDB河合がインターセプトし、敵陣39ヤードからと同点に追いつく絶好のチャンスを得るが、逆にQB有馬がシルバースターDB白濱にインターセプトを奪われてしまう。
 このチャンスにシルバースターが、WR梶山へのロングパスやRB斉藤のランなどで追加TDを奪い14−0とリードを広げたことを考えると、この場面でのインターセプトは関学大にとっては痛かった。

 その直後、関学大もすぐさま追撃体制に入る。自陣12ヤードからの攻撃を、1回ダウン更新して迎えた1stダウン10。QB有馬が早いタイミングで投じたパスをWR田冨がキャッチすると、シルバースターの守備陣をふりきって独走、そのままエンドゾーンに駆け込んでTD。7−14とする。

 しかしながら、ライン戦でのシルバースターの優位は明らか。この次のシリーズでもRB中村がスイープからTDを奪うと、3Q開始直後にも、交代出場したQB東野がQBキープやパスなどでダウン更新を次々に重ね、最後はRB吉岡がこの日2本目のTD、あっという間に27−7とその差を広げてしまう。
 関学大も後半に入って、QBを有馬から岡村にスイッチするなどなんとか流れを引き寄せようと試みるが、2TD差まで追い上げるのがやっと。最後はDL三好、佐々木らが連続してサックを決め、33−17でシルバースターが6年ぶりの3度目のライスボウル制覇を達成した。

画像  主将としてチームを引っ張ってきたDL佐々木は「昨年、東京スーパーボウルでリクルートに大敗してからチームの中で勝ちたいという意識が出てきたと思う。それにプラスしてDL藤井など意識の高い即戦力の新人が入ってきたのが刺激になった。今季は目一杯で勝ち上がってきたので、来季はもっと強いチームにしたい」と語る。

 一方敗れた関学大・鳥内監督は「社会人に勝つにはタレント不足。守備は良くしのいだと思うが、攻撃はもうちょっとやりようがあった」と語り、試合後4回生を集めて何を話していたのかという記者から問いに「謝りました。力を十分に発揮させてあげられなかったので」と目頭を熱くしながら応えた。



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