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JAPAN  VS  FRANCE
Team Name 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
JAPAN 0 0 20 3 23
FRANCE 0 0 0 6 6

DB大島!値千金のパントブロック
 IFAFアメリカンフットボールワールドカップ2003は、7月10日にドイツ・ウィースバーデンのスタジアム・ベルリーナ・シェトラーゼで大会初日が行われた。

 日本代表は第1試合に出場。大会初参加ながらヨーロッパ予選を圧倒的な力で勝ち抜いてきたフランス代表と対戦。結果は23−6で日本代表がフランス代表を破り、12日の決勝戦へと駒を進めた。
 日本代表の先発QB冨澤は、試合開始から積極的なパス攻勢を試みる。WR橋詰、水口、稲垣らに小気味よくパスを投げ、敵陣へと迫るものの、勝負どころで細かなミスが相次ぎ、なかなか得点には至らない。
 フランス代表もエースQBルラーの短いパスを交えながら、RBカンセル、アムディといったNFLヨーロッパ組のランアタックを軸にオフェンスを展開するが、日本代表ディフェンス陣の激しいプレッシャーを受け、ダウン更新すらままならない状況が続く。
 結局、両チーム0−0のまま前半戦を終了した。

 試合が動きだしたのは後半。フランス代表が自陣の奥深いところから蹴った4thダウンパントのボールを、パントカバーチームに入ったDB大島が値千金のブロック。エンドゾーンに転がったボールをDB市川がそのまま確保して、先制のTD奪う。
 このスペシャルチームの好プレーで日本代表が一気にモメンタムを掴んだ。

 続いてのフランス代表のシリーズをあっさりパントに追い込むと、次のオフェンスで、K小山が40ヤードのFGを成功させ、10−0とリードを広げる。
 さらにK小山は次のシリーズでも34ヤードのFGを決めて、13−0とする。

 完全に勢いづいた日本代表。続くフランス代表の自陣40ヤード付近からのオフェンスでは、DL脇坂、山中が、QBルラーに激しいファンブルフォース。こぼれたボールをLB山田が確保し、敵陣30ヤードと再び得点機を迎える。

 ここまでなかなか得点できなかったオフェンスチームだが、このディフェンスで作ったチャンスに、スペシャルプレーで応える。
 QB冨澤からRB森本、再びQB冨澤に戻すフリーフリッカーが上手く決まり、QB冨澤からWR水口への31ヤードTDパス成功。20−0として試合の流れを決定づけた。

 4QにもK小山がFGを成功させ、さらに追加点。
 フランス代表も日本代表のパントリターンミスから得たチャンスに、1本のTDを奪うものの反撃もここまでだった。
 試合終了間際には、期待の学生QB波木も出場を果たし、ワールドカップでの初めてのパスを成功させた。

 「いろいろミスも出たけど、ほぼゲームプラン通り。相手はヨーロッパ予選を完封で勝ってきた相手なのだから、前半の0−0は予想していた。みんなよく辛抱した」と阿部監督。「けが人0だったのがなにより最高。次もいい状態で試合をしますよ」と、あと一つとなった“連覇”へ想いを馳せる。

 一方、フランス代表のT.ソレーヘッドコーチは「ジャパンは、速く、システマティックで、規律統制に優れたいいチームだ。決勝進出にふさわしい。チームフランスが次のレベルにステップアップするための目標としたい」と、勝者を褒め称えた。


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