1999年のクラブチーム化後、初の東京スーパーボウル出場を果たし、4年ぶり3回目の日本一を獲得したシーガルズ。 クラブチーム化したことによって「誰のためのシーガルズなのか、どうしてシーガルズがあるのか」(大橋ヘッドコーチ)と、チームのアイデンティティを問い直すきっかけとなったという。 |
クラブチームは優れた人材を集める窓口が広がるメリットを得られる反面、練習機会の減少、出席率低下など、組織作りで表面化するデメリットも少なくない。 そんな環境の中で選手、スタッフが自覚を持ってフットボールに取り組み、これまで以上に練習以外のコミュニケーションをより大切にして、新しいシーガルズを作り上げてきた。 “自分達の手でシーガルズを強くする”。 そんな1人1人の思いの結集が、東京スーパーボウル優勝という大きな実を結んだ。 リーグ戦は、新エースQB高橋大介の成長で安定感が増したオフェンスと、強固かつアグレッシブなディフェンスがガッチリ噛み合って危なげなく白星を重ねてきた。 最終節のアサヒビール戦では、先制TDを奪われるものの、新人PR清水のリターンTDでモメンタムを引き寄せて、17−7の逆転勝利。 CENTRALディビジョン全勝優勝、FINAL6でのシード権を獲得した。 一昨年、昨年と全勝優勝を果たしながらも、アサヒ飲料、松下電工といったWEST勢の壁を突破できずにFINAL6で涙を呑んだが、今年はアサヒ飲料をFINAL6準決勝で攻守共に圧倒して、30−0の完全勝利。 “打倒WEST”を見事に果たし、4年ぶり3回目の東京スーパーボウルに名のりをあげた。 |
今年のシーガルズは攻守のバランスが非常にいい。 ディフェンスは元々強力で大崩れすることはなかったが、オフェンスはQB高橋が他の選手の良さを引き出すことによって、試合毎のムラがなくなり、コンスタントにボールを進めることができるようになったのが大きい。 得点力の向上によって攻守のバランスが良くなり、常に安定した試合運びで連勝街道をひた走ってきた。 また、負傷で欠場していたSE堀江、DB里見の超高速コンビも戦線復帰。これでキッキングゲームでの“飛び道具”も万全の体勢となり、いまやシーガルズはフルスペック状態だ。 東京スーパーボウルはロースコアーの緊迫したゲームとなった。大橋ヘッドコーチは「やはりタフなゲームになった。正直どちらが勝ってもおかしくない内容」とふり返る。 「選手達が最後まで失敗を恐れずに、自分たちのベストプレーをやり遂げられたことが勝因」と東京スーパーボウル制覇を果たした選手達を褒め称えた。 |
FINISH RESULT 2002 | ||||
9月 6日 | ○ | 19-3 | vs オンワードスカイラークス | |
9月19日 | ○ | 47-7 | vs レナウンローバーズ | |
10月 5日 | ○ | 43-7 | vs クラブハスキーズ | |
10月20日 | ○ | 64-14 | vs 学生援護会ROCBULL | |
11月 3日 | ○ | 17-7 | vs アサヒビールシルバースター | |
FINAL6 | 11月30日 | ○ | 30-0 | vs アサヒ飲料チャレンジャーズ |
TSB | 12月17日 | ○ | 14-7 | vs 富士通フロンティアーズ |