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JAPAN X BOWL


松下電工・村上監督 (C)Makoto SATO  日本社会人選手権・ジャパンXボウル(以下、JXB)には、過去9回出場して4回優勝。今季はXリーグWEST6連覇を果たした松下電工インパルス。

 この強くあり続けると云うことは、チームスタッフの弛まぬ努力と母体企業によるサポート体制の賜だろう。
 奇しくも今季のWEST入替戦で戦った神戸ファイニーズとクラブベアーズ(神戸7、ベアーズ3/神戸がXリーグ残留)が、かつてはこの松下電工と3強対決による熾烈な優勝争いを演じていたことを考えると、常に頂点を維持することが、いかに大変なことであるかがうかがい知れる。

 「企業フットボールチームとして、常に学生フットボーラー達から目標にされ、あこがれの存在であり続けたい」と、1999年に監督就任当時の村上監督は語ったが、実業団チームのあるべき姿として、これが一つの回答だろう。

 昨年は、西日本地区で初開催(@神戸ウィングスタジアム)となったJXBで、アサヒビールシルバースターを破って優勝。今季は連覇への期待が高まるが、シーズン開幕当初は「とても2連覇などという状況ではなかった」(村上監督)。

 初戦は、このところ進境著しい内外電機マーヴィーズ相手に、最終Qまで点が取れない状況に追い込まれての辛勝。第4節のアズワン戦でも、後半開始早々にディフェンス陣のビッグプレーで試合をひっくり返すまでは、相手に主導権を奪われるという試合展開だった。


QB高田鉄男 (C)Makoto SATO  ディフェンス陣がしっかりと責任を果たして勝利を収めてきたわけだが、そのディフェンス陣も開幕の頃は主力選手を怪我で欠き、苦しい立ち上がり。
 「その中で若手の成長、粘りが出てきたのが最大の収穫」と、村上監督。スピードが自慢の新人DL松本(京産大)や怪我から復帰のDL飯田を始め、OLからコンバートのDL米澤(順)らが奮闘し、苦しいリーグ戦を乗り越えてきた。
 ここにきてようやくオールジャパンDL脇坂、山中、アスリートDB小路らも復帰。松下電工の強力ディフェンスはさらに重厚なものとなって、JXBへの準備が整った。

 ここまでディフェンス陣にゲームを支えてもらってきたオフェンスだが、奮起を期待したい。
 その鍵を握るのが期待の新人QB高田(立命大)。リーグ戦第4節あたりから徐々に出場を果たし、鹿島ディアーズとのFINAL6準決勝では、QB高橋(幸)と交互に使い分けての出場で、松下電工オフェンスを指揮した。
 時折豪快なスクランブルを披露するなど、体調は万全のようだが、「まだまだ全然イケてないです」(QB高田)と本人が云うように、あとは松下電工のシステムにどこまで順応出来るかに懸かっている。
 RB陣は、エースRB石野が相変わらず好調、シーズンが深まると必ず活躍するベテランRB粳田は、今年も調子を上げてきている。

  まさに総力戦となったJXBだが、前半は流れを掴んで得点を重ねたものの、後半は選手層の違いがでて、相手のペースとなってしまった。
  「来年からはもっと得点を出来るチームにしないと」(村上監督)。すでに新たなシーズンへの戦いは始まっている。


FINISH RESULT 2005
 
9月11日
10−7
vs 内外電機マーヴィーズ
 
9月25日
44−0
vs 神戸ファイニーズ
 
10月08日
14−0
vs イワタニサイドワインダーズ
 
10月22日
27−10
vs アズワンブラックイーグルス
 
11月05日
3−0
vs アサヒ飲料チャレンジャーズ
FINAL6
12月03日
3−0 vs 鹿島ディアーズ
JAPANXBOWL   12月19日 16−25 vs オービックシーガルズ


  2005年リーグ戦(5試合)の戦績

SCORE

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
総得点 7 23 31 37 98
Avg(5試合) 1.4 4.6 6.2 7.4 19.6
総失点 7 3 0 7 17
Avg(5試合) 1.4 0.6 0.0 1.4 3.4

OFFENSE

PASS ATT AVG RUSH ATT AVG TOTAL ATT AVG
総獲得ヤード 608 99 6.1 548 154 3.6 1156 253 4.6
Avg(5試合) 121.6 19.8 6.1 109.6 30.8 3.6 231.2 50.6 4.6

DEFENSE

PASS ATT AVG RUSH ATT AVG TOTAL ATT AVG
総喪失ヤード 370 93 4.0 294 135 2.2 664 228 2.9
Avg(5試合) 74 18.6 4.0 58.8 27 2.2 132.8 45.6 2.9