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松下電工インパルス
画像  かつての西日本の雄、いや日本社会人フットボール界の雄であった松下電工インパルス。豊富な運動量と、選手層の厚さで、無敵を誇る時代が長かった。
 しかし、1997年には東京スーパーボウルまで駒を進めたものの、スター軍団・鹿島に大敗。翌年はかろうじてファイナル6出場(1回戦敗退)、そして昨年はとうとうリーグ戦で2敗を喫し、3位に終わった。

 今季、村上監督が打ち立てたのは、限られた戦力の体力増強だった。シーズンイン前、取材の時に選手から聞かれるのは「練習大変です」という言葉ばかり。外部から油谷浩之トレーナーを招いて、徹底した走り込みなどを行い、選手がパワーを発揮しやすい身体を作り上げた。

 その結果が出たのが、この秋だ。もちろん、技術面でも優秀な選手が揃っているが、それ以上に注目されたのが、試合中のけが人の少なさだ。
 コンタクトスポーツだけに少々の怪我は覚悟しなければならないが、戦略に関わるような大きなけが人は出ることなく、ほぼフルメンバーで試合に臨むことが出来た。
 体へのメンテナンスは試合後にも約15分かけて行われるなど、選手一人一人が身体を大切にする空間を作り上げれたことも大きいだろう。

 また、選手がより自主的にチームを運営するようになったことも注目したい。Xリーグでは近年、コーチングスタッフの充実をチーム強化の柱とするチームが多いが、あえて松下電工はその流れに逆行。これまでの恵まれた環境に甘えていた選手が、フットボールのことを考える時間を増やさざるを得なくなった。
 そして「自分たちのチームは自分たちが強くする」というムードが当然のものになった。

画像  さて戦略面では、今シーズンはどうだったのだろう。
 こちらはチームが一丸となって「打倒アサヒ飲料」の思いを胸に練習に打ち込んだ。村上監督が「昨年の結果からここまで立て直しが図れたのもアサヒ飲料の存在があってこそ」と言い切るほどだ。

 リーグ戦ではその思いを残り1秒での逆転TDで果たすことができた。試合前に村上監督が「今日は命かけてやれ」とハッパをかけた試合で選手が一丸となって結果を出したのだ。
 しかし、同時にそのとき村上監督は「こんなことはもう2度とないと思う」とも話した。

 その同じアサヒ飲料が3年ぶり出場となる東京スーパーボウルでの相手。さて、いかにして戦うかだが、やはり今季一番の特徴であったディフェンスがいつもどおりの動きをみせることだ。
 DL脇坂、兎耳山、LB霊山、DB野村、富田らがどれだけ平常心で試合に臨むことができるか。松下電工のディフェンスは、次の自らのオフェンスを大きく左右する影響力をもっているだけに、一番の注目だろう。

 オフェンスは、パスの調子がだんだんとよくなってきているというQB高橋(公)が、どれだけ思い描いた通りのプレーを展開できるかだ。失敗を恐れていては今季の松下電工のチームカラーを無くすことになる。
 挑戦者という気持ちの中にもどこかで冷静な部分を出していければ、少ないチャンスをものにできるオフェンスを展開できそうだ。


Roster
FINISH RESULT 2000
 9月10日 26- 0 vs ファイニーズ
 9月24日 44- 7 vs イワタニ
10月 7日 27- 0 vs マイカル
10月22日 16-14 vs アサヒ飲料
11月 5日  0- 3 vs 井内盛栄堂
12月 3日 21- 7 FINAL6 vs 富士通


  2000年リーグ戦の戦績

SCORE

1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
総得点
17
6
30
60
113
Avg(5試合)
3.4
1.2
6.0
12.0
22.6
総失点
7
10
0
7
24
Avg(5試合)
1.4
2.0
0.0
1.4
4.8

OFFENSE

PASS
ATT
AVG
RUSH
ATT
AVG
TOTAL
ATT
AVG
総獲得ヤード
571
111
5.1
630
161
3.9
1201
272
4.4
Avg(5試合)
114.2
22.2
5.1
126
32.2
3.9
240.2
54.4
4.4

DEFENSE

PASS
ATT
AVG
RUSH
ATT
AVG
TOTAL
ATT
AVG
総喪失ヤード
577
120
4.8
216
128
1.7
793
248
3.2
Avg(5試合)
115.4
24
4.8
43.2
25.6
1.7
158.6
49.6
3.2